◆武内コラム◆第6回・叱るということ

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2017.10.10

◆武内コラム◆第6回・叱るということ

こんにちは。
北朝鮮問題を注視している中、北朝鮮ハッカーにより韓国の最重要機密情報がかなり流出し、しかも何がどのようにしてハッキングされたのかも判明していないというニュースに震え上がっている武内です。

 

さて本日は店長や副店長など、育成する立場のスタッフに対しいつもお話しすること内容を。

部下を叱るのが苦手

叱ることが得意という方よりも、苦手・できるなら避けたいと思う方が圧倒的に多いと思うのですが、それはなぜでしょうか。社員を面談してみると概ね以下のような理由でした。

・嫌な思いをさせることで、自分が嫌われたくない
・平和な職場環境に波風立てたくない
・なんて言っていいかわからない

 

なぜ叱るのかを考える

イライラしたりストレスが溜まったりすることはありますが、自分の都合で悪い雰囲気を出す人はまだまだ指導者には向いていません。

叱ることで雰囲気が明るくなるということはほとんどありません。
少なからず緊張した空気はそこに流れるはずです。

なぜ叱るのか。

それは、もちろん会社のため・店のためでもありますが、一番の理由は叱る相手(部下)がが大きなミスにつなげないような抑制や、恥をかかないようにするためです。
叱る相手のために、叱るのです。

叱る内容・どのくらい厳しく伝えるのかによって、
叱る側は、叱る時間以上に伝え方・なぜ叱るのか・どうしたらよかったのか・今後どうしたらいいのかをしっかり考えて整理しなければなりません。

叱ることはエネルギーを使う

本当に相手のことを思い「叱る」行為をおこなうと、それは叱られる側よりもエネルギーを消耗し、疲れることです。

それまでなんて言おうか・どう言葉にすれば伝わるのか・例え話や過去の事例も交えて話した方がいいのか…など、たくさんのことに頭を使います。

また、叱る前も 伝えないとという意識がプレッシャーになったりもします。

しかし伝え終わって本人にしっかり届いたことがわかれば、疲れたことも価値になります。

 

叱るのは怒ることだけではない

「叱る」ときくと、強い口調で怒ることや、ネチネチと言い続けたり、
非常に悪い例だと手をあげたり、大きな物音をたてたりと色々イメージされる方がいるかもしれません。

私は本来の「叱る」とは、誤った方向に進んでいることを正すことだと思っています。

相手が褒められて伸びるタイプなら、褒めながら正しい方向に導くことも同じです。

はっきりと言って欲しい・檄を飛ばされて期待を感じぐんぐん伸びるタイプと
褒められて「次も期待しているよ」というような言い回しをすることで伸びるタイプと、
様々です。

私の会社は20代の女性が多いので一括りに言えませんが、圧倒的に後者が多いようにも思います。「パワハラ」という言葉が浸透し、それに甘んじている時代というのもあるのでしょうか。

叱ることで萎縮してしまいパフォーマンスが悪くなるようでは、本人の問題だけでなく、叱り方にも問題があります。

自分のスタイルを突き通すのではなく、相手を見極めて各々が一番伸びる叱り方をすることが最重要です。

 

私が叱ると決めていること

①できること・理解していることをしない時

例えばメモをとらずに何度も同じことを聞く、重要な報告を怠る・やるべきことをせず時間前に早々と帰る(報告なし) など。

怠けについてはどうしてメモをとらないのか?どうして重要な報告を怠ったのか?どうして報告なく時間前に退社したのか?など、相手に事情をきくことから
事情がないのであれば叱ります。

②命に関わること

これは割と強い口調で伝えます。
例えばずっと体調が悪いのに面倒で病院にいかない、呑みすぎて救急搬送されたなど
遅刻や欠勤云々よりも、自分を大切にしない事柄について叱ります。

会社にはまだまだ若い女の子が多いので、私は やかましい 担当です。

何か起こってから、あの時もっとしっかり伝えていればと後悔したくない自分のためでもあるのですが。

「社長には関係ないじゃないですか!」と例え言われても、どんなに嫌われても、
心から大事におもっているのでスルーしません。

 

 

私が叱るときに気をつけていること

メモをとらずに同じこと聞くというようなことであれば
まずは「2度目だよ。メモをとってね」と言いますが、
さすがに3度目であれば なぜメモをとらないのか?と質問します。
何か本人なりの理由などがあるかもしれないからです。

このように、経過やそれに至った考えなどをきくように気をつけています。
一方的に叱ることは簡単なのですが、

どのように考えてこういう風にしたのだろう?

と相手を理解し、受け止めるところからスタートです。

大きな事柄ほど準備を

事柄によっては、叱るまで丸2日準備に時間をかけたこともあります。
なぜこういう結果になったのか?こういう理由だからか?いやいや、こういう理由かもしれない?まさかこんな理由かも?
その理由ごとにわけて、それではこうしたらよかったよね、という解決まで長い長いストーリーを書き出します。

自分が事象だけでなく、きっちり相手の問題を見出し、解決するための説明・指導・叱る準備をすることで、相手と話す限られた時間も無駄になりませんし、
相手の心が納得する言い方することができます。