◆武内コラム◆第5回・切替スイッチ
こんにちは。
全国の皆様、台風被害は大丈夫でしたか?
武内の自宅では、ベランダで大切に育てていた植物がいくつか折れてしまいました。
大型でも直撃しないから大丈夫だろうと甘く考えており、自然の猛威に改めて気付かされます。
さて、
女性のみならず、最近は男性にも多くみられるようになってきたこの件。
気持ちの切替について
上司に怒られたとき・クレームが入ったとき・失敗したとき・恥をかいたとき…
様々なネガティブな場面に遭遇すると、気持ちも落ち込んだりハラハラしたり動揺してしまいますが、
それをズルズルと長時間引っ張ってしまう人が多く見られます。
私はそのズルズルが長いほど、損だと考えています。
それよりも、早く冷静になり、反省・振り返りを行い、気付きや学びを導くために時間を使ったほうがよほど有効なのです。
対極の感情の振り幅
私も「経営者」という立場になってから、これまで以上にネガティブな場面に遭遇することは非常に多くなりました。しかしながら、次々にいろいろなことが起こるため、一つ一つに一喜一憂している時間はありません。
そんな私も学生時代までは、自らの感情に振り回され、疲れていた時期が大半でした。
すごく嬉しい!すごく楽しい!すごく優しい!
でも
すごく悲しい!すごく悔しい!すごく怒っている!
その振り幅が大きければ大きいほど、良くない感情の波が来ると疲れてしまいます。
まず、自分の対極の感情幅を冷静に分析してみてください。
良くない感情波を穏やかに
すごく悲しい!すごく悔しい!すごく怒っている!辛い!もう嫌!ひどい!
この良くない感情を極力抑えることができれば、
すごく嬉しい!すごく楽しい!すごく優しい!
と幸せ色強めに過ごせていけますね。
ではどうして良くない感情は起こるのでしょうか?
適度な期待・適度な信頼に気を付ける
【他人に対して】
きっと理解してくれているだろう
きっとやってくれるだろう
【自分に対して】
きっとで出来るだろう
【出来事に対して】
きっとそうなるだろう
期待すること・信じることはとても大切なことです。
しかし、期待や信頼を「しすぎる」ことで、結果が思い通りにならないと、人は驚き・困惑し・負の感情が沸き上がりやすくなります。
期待・信頼は、相手との関係性や過去に起こった出来事などを鑑み、適度に保つことを普段から意識する事が大切です。いわゆる、自分の心の為のリスクヘッジです。
切替スイッチを育てる
嫌な出来事は避けられるなら避けたいですが、生活や仕事の中ではどうしても起こってしまいます。
そこで、先述したように感情幅を最小限に抑えるために普段から気をつけておきながらも、いざ発生時、感情的な怒りや悲しみなどが起こった時にはどのようにしたらいいのでしょうか。
それは感情のスイッチをポチること。
「怒られた!ズーン…」→冷静スイッチポチ→「こういうことがよくなかった。次からは気を付けよう!」→元気スイッチポチ→「元気!」
まずは冷静スイッチを早めに押すことです。
肝心なのはそのスイッチの強さ。スイッチが弱い人は言います。
「頭でわかっていても心がついていかないの…」(良くない感情ズルズル引きずる…)
スイッチを強くしていくのは、意識して切替える場数をこなしていける、自分自身しかできません。
(生まれもった強いスイッチがあり、無意識に切替が早い方もいますが)
冷静になるための「切替」
嫌な気持になったからとすぐ切替ても、振り返りがなければ学びがありません。
切替と同じくらい、”どうしてそれが起こったのか”を冷静に分析し、次に活かすことも重要です。
感情的な気持ちやパニックは一旦冷静になるように切替て、必ず振り返り・反省をしましょう。
何でもかんでも切替ればいいということではなく、予期しないネガティブな何かが起こって感情が乱れてしまったときに冷静になるために切替るのです。
自分が嫌な感情になる原因に、自らの癖づいた考え方や言動がもたらすことが多いというのは、よくあります。
嫌な感情をただズルズル引っ張るのではなく、いったん気持ちを切替て、振り替りと反省に時間を割けば、原因がいつも似ていることに気が付き、その気付き・学びを次回から活かすことで、同じ切替スイッチが徐々に不要になっていくのです。
さまざまなスイッチ
私が意識しているスイッチは、冷静スイッチ・元気スイッチのほかに
怒りスイッチ
ピリピリスイッチ
ありがとうスイッチ
です。
怒り・ピリピリスイッチは、「慣れのだれ」が見え隠れする時に、あえてそのような雰囲気を出すことで社内全体や個人の気持ちを引き締め直さなければいけない時に使います。
私がいつもヘラヘラしていてもいけないし、いつも怒っているのもいけません。ですので短期スイッチとして持ち合わせています。怒ったりピリピリすると、当然相手はいい気持ちはしないので、ある程度嫌われる勇気がないと中々使えないですね。
ありがとうスイッチは、伝えるという意味でのスイッチです。
毎日社員・アルバイトのスタッフ全員に対して感謝の気持ちはもちろんありますが、感謝を伝える時はその場の思いつきで述べるのではなく、相手のことを振り返り、色々思い巡らせてから伝えます。
いかがでしょうか。
少しでもご参考になれば幸いです。